印刷会社でホームページを作る意義

私は印刷会社へ入るまで印刷会社と言うのは紙物を印刷する仕事だと思っていました。

でも、入社して実際に現場をみたときに印刷会社ってこんなに多岐にわたる仕事をしているのかと驚きました。

そして、驚きとともに私のHP制作スタイルが更に1ランクアップする予感がしたのが、つい2年前のこと

今日は印刷会社でホームページを作る意義として、現在、私が考えているHP制作スタイルをお伝えします。

きっと、あなたも印刷会社のイメージが変わるでしょう。

印刷会社の仕事は印刷だけじゃない

印刷会社はお客様から原稿を頂いて印刷するわけではありません。

基本的な当社の流れは

  1. 営業がお客様のところへお伺いして要件をヒアリングする
  2. ヒアリングした結果を社内へ持ち帰り企画する
  3. お客様へ企画した内容を提案し問題なければ作業へ着手
  4. デザインを作成しお客様に校正していただく
  5. 校正が完了したら印刷、製本
  6. 納品

印刷会社で企画会社やデザイン会社と同様の作業をすることに驚きました。

HP制作との共通性

この流れを見たときに私が思ったのは「これってHP制作と同じじゃん」でした。

HP制作もお客様から要件をお伺いして最適な形を提案

そしてデザイン、コーディング、納品といった流れです。

紙とWEBで媒体は変われど本質は一緒なのですね。

HPの存在意義

HP単体での存在意義

常々HPの存在意義について考えますが私の中で普遍的なものが1つあります。

それは、お客様のお客様が望んでいる事を提供する媒体

どういう事かと申しますと、HPはお客様からご依頼頂いて制作しますので所有者はお客様です。

しかし、だからと言ってお客様の要望通り制作するかというと、ちょっと違うのです。

HPを閲覧するのはお客様ではなく、お客様がHPを閲覧して欲しいと思っている訪問者

すなわち「お客様のお客様」です。

このお客様のお客様が知りたい、解決したいなど望んでいる事をHPで提供する事で、当社へご依頼頂いたお客様がHPを使って実現したい事が達成されます。

紙と組み合わせた場合のWEBの存在意義

でも、この考え方はチラシやパンフレット、会社案内などの紙物でも一緒です。

マーケティング1.0の時代にあった「うちの製品は最高ですから買ってください」といった押売りでは誰も見向きはしないですからね。

では、紙と比較した場合のHPの存在意義は何なのか?

印刷業が衰退傾向にあるなか紙の存在意義について色んな印刷会社で考えています。

だったら一緒に紙と組み合わせた場合のWEBの存在意義があってもいいじゃないかということで考えてみました。

見解を先に話しますと集客のメインを紙にした場合のWEBの役割はデータ取りに徹するのが効果的なのではないかと考えます。

例えば折込チラシを1000部まいたときにチラシを見てご来店頂いた人が10人、そのうち成約に至った人は1人でした。

ここまではアナログ的にデータを取得できます。

頑張ってご来店いただいた10人へチラシの成果をヒアリングしたとしたら、10人分のデータは取得できます。

でも残りの990人分のデータは「ご来店して下さらなかった」という結果しか取得できません。

でも、もしチラシへWEBへ誘導する仕掛けがあったなら、もう少し多くの人たちのデータを取得しご来店いただけなかった理由を予測できるでしょう。

また、チラシを配布していない地域の人たちのデータをHPで取得することでも予測できます。

そしてこれらの予測結果を次回のチラシに反映することが可能です。

このように紙と組み合わせた場合のWEBの存在意義は「データ取得」が最も効率的でないかと考えます。

紙からWEBへ誘導し、WEB上で成果を達成する

このような考え方も無くはないですが紙からWEBへ誘導する時点で1つ壁ができます。

それなら最初からWEBへ広告をだして誘導した方が「WEBを使っている人を集客」できますので断然有利ですね。

これから進むべき道

マーケティング3.0と言われている現在WebPlusが進むべき道は消費者の心とシンクロし、また揺れ動く感情を察知しWEB媒体へ反映していくことではないかと考えます。

HPは制作して完了するわけではなく、常に訪問者の動きを解析し改善していく。

これはまさしく「お客様のお客様」の現在の感情を確認し更に良いものを提供する為のものです。

時には解析結果によってHPへ掲載している商品の改善をすることもあるでしょう。

時には全く違うサービスをリリースすることもあるでしょう。

WebPlusはHPを制作するだけでなく、ご依頼頂いたお客様のビジネスパートナーでありたいと思います。

そして印刷会社のWEB部門としての存在感

これを常に考えてコンテンツを生みだしていくことが、きっと、顧客満足度を高めるための要素になるだろうと感じます。