画素(ピクセル)と解像度の基礎知識について

新年あけましておめでとうございます!
食べて遊んで寝ての年末年始休暇を過ごしました、WebPlus事業部のHTです。
(いたって普通ですね…?笑)

前回は写真の色調補正(レタッチ)についての記事をアップしましたが、今回はちょっと寄り道して「画像に関する基礎知識」について少しだけ皆さんにご紹介します。
これから写真を趣味にされたい方や、基礎を学びたい方は是非とも覚えていて損はないはずですよ♪

画像(写真)の基礎知識

画素(ピクセル)について

ご存知の方もいるかと思いますが、画像や映像は細かな四角い点がいくつも集まって私たちの目にひとつのモノとして見えています。
このように画像や映像を構成している点のことを「画素」または「ピクセル」と呼びます。
ひとつの画像というのはピクセルが縦横大量に並んで出来上がっている訳なのです。
これらの形式の画像のことを「ラスター画像」といいます。

ラスター画像

(写真元:写真AC)

ひとつの写真として見るとトサカの色は赤色と感じてしまいますが、光の当たり方や影の影響などでたくさんの色の画素(ピクセル)が集まってできています。
色相が赤なだけであって本当はたくさんの色がトサカの部分だけでも含まれているのです!

画像解像度について

解像度とは、1インチあたりに含まれる画素(ピクセル)の数を表します。1インチは2.54cmです。
解像度の単位は印刷でdpi(dots per inchの略)、ディスプレイ(PC)ではppi(pixels per inchの略)と表現します。
例えば、解像度10dpiであれば1インチに縦横10ずつ、計100の画素(ピクセル)が含まれているという意味になります。
解像度が高いということは、画像に含まれる画素が多いということなので写真の品質が高くなり、逆に低いと写真が粗くなり見づらくなります。

解像度の比較

上で並べてみた通り、解像度の高い写真が綺麗に見えるのに対し、解像度の低い写真は少しぼやけている(モザイクがかっている)ように見えますね。
ただ、解像度を上げれば上げるほど画像のファイルサイズが大きくなってしまい、保存時や印刷時に時間がかかってしまう場合があります。
使う用途次第で解像度は変えていきましょう。
印刷する際に適した解像度は300~350dpiで、Web上は72dpi~96dpiであれば大体の写真は綺麗に見えるはずです。
(ちなみにですが、最初から解像度が低い画像はレタッチソフトで解像度を上げても綺麗な仕上がりにはなりませんのでご注意を^^;)

印刷する際の注意

解像度について少し説明いたしましたが、画像を印刷する際に注意して頂きたいことがあります。
PCの画面上では画像が綺麗に見えていても実際に出力してみるとジャギジャギに見えたりと、思うようにいかなかったことはございませんか?
これからはそんな問題も計算式を使えば解決できるようになります!

一辺の画素数÷印刷解像度×2.54cm(1インチ)=印刷サイズの一辺(cm)

この計算式を使えば、印刷時に出力される画像サイズを調べることができます。
例えばこの写真ですが、元サイズ幅1,920ピクセル×高さ1,280ピクセル、解像度は72dpiとなっています。
(現サイズとは異なります)
酉年の画像
この写真をA4サイズ(21cm×29.7cm)いっぱいで印刷するとします。解像度は印刷時に適した350dpiで設定します。
これらの数値を当てはめて計算してみると、

幅:1,920÷350×2.54=13.933714…
高さ:1,280÷350×2.54=9.289142…

結果は、幅13.93cm×高さ9.29cmと、A4サイズで印刷するには十分に足りないとわかりますよね。
それじゃあどのくらいのサイズが必要になるんだ!!!
…大丈夫です!必要になってくるピクセル数を調べることができる計算式もしっかりございます。

まず、

用紙サイズ(幅)÷2.54cm(1インチ)
用紙サイズ(高さ)÷2.54cm(1インチ)

を計算します。
式に従い計算すると、

幅:21÷2.54=8.267716…
高さ:29.7÷2.54=11.692913…

結果は、幅8.27インチ×高さ11.69インチとなります。
次に、

8.27インチ×印刷解像度=必要ピクセル数(幅)
11.69インチ×印刷解像度=必要ピクセル数(高さ)

を計算します。(解像度に入れる数値は350dpiです)
式に従い計算すると、

幅:8.27×350=2,894.5
高さ:11.69×350=4,091.5

結果は幅2895ピクセル×高さ4092ピクセルとなります。
ここで1番最初の計算式に数値を当てはめて確認してみると

幅:2895÷350×2.54=21.009428…
高さ:4092÷350×2.54=29.696228…

結果は幅21.01cm×高さ29.70cmとなり、A4サイズで印刷する際も足りるようになりましたね!!
(ですが、高さに関しては四捨五入をしてやっと29.7cmに足りているので、高さを満たすには4093ピクセル必要になります。)
つまり、解像度を350dpiに変更しA4サイズでプリントするには、幅2895ピクセル×高さ4093ピクセルの元画像が最低でも必要になってくることがわかります。
(あくまで、高品質な写真を使った印刷物を作りたい場合です)
ただし、A4サイズ以上のポスターともなれば人は印刷物から若干離れてみるかと思うので、300~350dpiもの解像度がなくても大丈夫なはずです。
はぁ…お疲れさまでした^^;

さいごに

使い方次第で、初めから大きいサイズの画像が必要になる場合もございますし、元サイズによって画像の使い方を考える必要もでてきます。
もしご自分で画像を使ったチラシを作成される際や、写真を印刷される際には「画素(ピクセル)」や「解像度」のことも考えながら実践されると思うような仕上がりになるはずですよ♪
もちろん、品質の良い写真を必要とするならば一眼レフカメラやデジタルカメラは必須になってきます^^
(僕も一眼レフが欲しいなぁと思う今日この頃…)
画素や解像度については難しく僕も全部は理解しきれてはいませんが、今回紹介したことを頭の片隅にでも置いておくと今後役に立つ時が来るかも?しれませんよ!

最後までお読みくださりありがとうございましたm(_ _)m